●車輌:インプレッサGDBアプライドE StiSpecC

仕様:エンジン2136cckit(バランス重量合わせ実施)

    ヘッドオリジナル加工・処理

    タービンSG9(フォレスタ)用使用

補機類:オリジナルチタンマフラー・オリジナルフロントパイプ・インジェクターノーマル・HKSEVC・ARC純正交換インタークーラー・ARCガソリンクーラー・260L燃料ポンプ・nismoプレッシャーレギュレーター・M’sスーパークリーナー

性能:パワー309.3Ps(ローラー換算371.16Ps)・トルク44.7Kg/m(ローラー換算53.64Kg/m)

考察:特筆すべきはトルクピーク値が3617rpm最大出力時が5623rpm(ブースト1.4K)であること。前回2.0L時に当社マフラーでチェックしたときはトルクが4464rpmパワーが6022rpmであった。

EVCには補正がないためブーストが落ち込みが激しく(1.4K→1.1K)高回転でのパワーもトルクも伸びず、もしAVC−Rのような補正能力が高いブーストコントローラーを使用していればもっとトルクとパワーが高回転で良い結果が出たと思うと残念である。


●インプレッサGDBアプライドG SpecC
ダイナパックの基本設定値です。計測は5速計測になっています。

仕様は当社のフロントパイプ・マフラー・M’Sスーパークリーナー

点線はノーマルECUでスピードリミッターのみ解除。実線はノーマルECUと同様の仕様でRESULTを装着したデーターです。

パワーで34.2Ps(係数処理後41.04Ps)アップ、トルクも3.1Kg/m(係数処理後3.72Kg/m)アップ!

ブーストは両データーとも最大値が5700rpm1.5Kでそこからなだらかにブーストが低下し7545rpmで1.0Kです。(ブースト1.0K 時のパワー差は72Psです!)最大トルクポイントも3890から3738rpmに早くなっています。

テスト時に当社ECU使用時ブースト1.6Kに上がったときは311.7Ps(係数処理後373.04Ps)をマーク!

AFデーターの比較です。366Psをマークしながら空燃比は10.8〜11.0の安全範囲の中でセッティングされています。これは決して現車あわせではありません。今まで当社のデーターを確認のために収集した物です。基本データーが理解できていて、点火や燃料MAPの変更に依存しないセッティングをきちんとしていれば現車あわせの必要の無いことを力説したいと思います。

当社自慢のアクセレーションデーターです。ノーマルECU使用時とはまったく比較になりません!


●インプレサGDBアプライドD
仕様:マフラー交換のみでブースト制御はアペクセラAVC−Rを使用し、B.SはノーマルECU1.2K、RESULTチューニングデーターで1.2K、同一ブーストで結果を求めています。よくあるチューニングデーターの時にブーストを上げて、パワーが上がりました!っといった嘘のデーターではありません。純粋にユニットだけを交換した結果です。
まずはパワートルクですが、下表のように大幅な効果が得られます。点線が(オレンジ枠の数値)ノーマルECU時で、実線(グリーン枠の数値)がRESULTデーターです。このデータでピーク時のデーターも大切ですが、一番強調したいのは、踏み始めから大幅な車輌の変化がみられることです。踏んだ瞬間にトルク感を感じ、スタートが楽になり、4000rpmまではトルクで乗り4000prmを超えるとパワーに移行し、中速から高回転はパワーで車を操ることになります。ノーマルECUでは味わえない、EJ20のトルク・パワー特性になります。これほどのポテンシャルを持ちながら、エコノミーにも貢献します。実用域でのトルクアップは論理的にはガソリンの消費を軽減します。グラフでは表現できないことで、レスポンスアップも大幅に改善されています。当社の持論ですが、ユニットを交換して、レスポンスが改善されないユニットは、全くの価値がないといっても過言ではありません。ワイヤータイプのアクセルであろうが、フライバイワイヤーといわれるワイヤーレスアクセルであろうが、結果の出るユニットはレスポンスに必ず現れます。これからはダイナパックデーターでチューニングの結果を検討をされる場合は、スタートポイントからの変化があるかで、その物の良し悪しを判断して下さい。雑誌などのダイナパックデーターを見ていると、スタート時がノーマルより下回っているパーツが沢山あります。くどいようですが、スタート時にノーマルより低いラインの用品は車輌使用時の一番使用頻度の多い実用域で価値は感じられないと思います。

次はA/Fについてですが、これだけのパワーとトルクを得ていながら、空燃比は10.25に抑えられています。ノーマルユニットでの目標空燃比が10.5と言われているので、ノーマルの空燃比よりも濃い状態でセッティングされているわけです。驚異的ではないですか?よくある質問で、これだけの性能アップをすると弊害はありませんか?と聞かれますが、ノーマルの目標空燃比である10.5を下回ったセッティングが施されているデーターですから、車輌のコンディションに左右される可能性はあるかもしれないですが、空燃比を基準にするなら理想的な製品ではないでしょうか?今回はブースト1.2Kでセッティングしましたがブースト1.5Kが可能なのはこの理由です。インプレッサがノーマルタービンブースト1.5kでローラー換算値360〜380Psも可能なわけです。ノーマルタービン、ノーマルエンジン、恐るべし!ですね。

このデーターは必見です!アクセルに対しての加速力を比較したデーターです。山の立ち上がりが早いほど、レスポンスがよく、加速力があるわけです。このデーターはほとんどどこも公表しません。何故だかわかりますか?製品の欠点、性能が正確に、正直に現れるからです。パワー・トルクがノーマルよりも大幅に改善されていなければ、この結果は求められません!

このデーターは4WDの前後配分を表したものです。前後配分を50:50で固定し計測しています。

グリーンのラインはオートモードでの計測結果です。パワー・トルク共が大幅にアップしているため後ろ加重になっています。走行会などの時にオートモードで走行するのがベストなのか、固定状態で走行するのがベストなのかの参考にして下さい。センターデフのセッティングでインプレッサは激変しますよ。但し、パワーのない車は対象外です。


●インプレッサアプライドA